鳥小屋日記

鳥原の告知ブログ

第四の壁語り

第四の壁。

私はこの概念が好きだ。ディーラー名にしてしまうほどには好きだ。

この第四の壁とは一体なんなのかを考えた時、人は創作世界に真正面から対峙することになる。

 

 

「第四の壁を壊す」という表現でデットプールや忍者の卵たちのメタフィクションがよく説明されるように、第四の壁という言葉自体はかなり浸透しているのではないかと勝手に思っている。

 

元をたどれば演劇用語。18〜19世紀ごろにヨーロッパで生まれたらしい言葉だ。

曖昧な表記なのは、皆大好きNDLが現在入場抽選を行っている関係で語源を調べきれないからである。コロナは許さん。

客席とステージとの間にある「第四の壁」。第四、というのは背面と左右の壁に続く4番目の壁という意味らしい。

これを通して舞台を見ることにより、観客は舞台上で行われていることを虚構であると疑うことなく物語に没入できる。目の前の虚構を、一時的に現実なのだと思い込むことができるのだ。反対に舞台上の登場人物は客席を一切認識しない。

「客席をジャガイモ畑だと思いなさい」というセリフはこのシステムからくる言葉だ。知らんけど。

 

「不信の宙吊り」とも言われるこの現象はありとあらゆる創作世界に適用され、人々を虚構の世界に誘う。この第四の壁は、我々が創作世界に触れる際無くてはならないものであり、日常的にその恩恵を受けている存在でもある。おお第四の壁。我らの神よ。

 

 

先日「初めての繭期2020」というyoutubeでの舞台TRUMPシリーズ一挙放送があり、そこで2015年版のTRUMPを視聴した。

サイコー作品だったのはみなまで言うまでもないが、これより前に講演された作品を先に視聴しており物語の結末をすでに知っていた私が「お!!」と思ったのは、追加された冒頭の演出だ。

 老人が客席を歩いている。観客を見渡し、「今夜は亡霊の数が多い、皆こちらを見てやがる」的なことをぼやく。というもの。

一見すると、この時すでに第四の壁をぶっ壊しているように見える演出だ。が、老人はさらに観客を見据えてこう続けるのだ。

 

「それとも……本当はそこには居ないのか?」

 

鳥肌が立った。そう、いないのだ。

老人が見ている観客席は観客席ではない。あくまで創作上の世界。老人を見ているのは廃墟に漂う亡霊であり、決して現実世界の観客の姿ではないのだ。

老人のセリフはそれを観客に示唆しつつ、壁を壊さないまま物語を進める。

 あらゆる現実的要素をも虚構に落とし込むその演出に興奮した。刀ステ配信以降、すっかり演出脚本家K.Sの虜である。

 

 上記のこれは第四の壁を壊さなかったパターンだが、世の中には当然第四の壁を壊す作品が数多く登場する。

ステージ上のキャラクターが観客席にいる我々に語りかけたその時、こちら側の人間は思う。第四の壁を壊してきた!と。〇〇が話しかけてきた!と。

 

しかしながら、鳥原的には上記の行為が行われようとも実際には壁は壊れていない。第四の壁が壊されることは、現実世界と虚構世界が明確に分け隔てられている以上絶対に無いと考えている。おお神よ。我らが第四の壁よ。創作世界を守りたまえ。

我々現実世界の人間は、それが演劇であれ映画のスクリーンであれ、キャラクターが話しかけてきた!と思うのとほぼ同時に無意識下でこう認識しているはずだ。

 

「これはお芝居であり、実際の創作世界の登場人物が話しかけているわけではない」と。

 

第四の壁のメイン機能である「不信の宙吊り」の効果は失われないままに、物語の登場人物が観客の存在を認識するというイレギュラー。

 

「観客が見たり聞いたりしている登場人物はどのような状況下においても観客を認識しない、これが私が受け入れる唯一の舞台の約束事だ」と某ナボコフ氏も言っている通り、これは本来起こりえないことである。

なので私はこう仮定した。舞台上の登場人物はそもそも「創作世界上の現実世界の人間」に話しかけており、それが偶然にも実際の現実世界とリンクした状態であると。

わかりやすく言えば台本に書いてあるセリフを言っている、ということだ。

創造主の意のままに。

 

夢のない話か?否、そもそも私が壁について調べ始めたきっかけは、創作世界が本当にあるということを証明するためだ。

そしてそれが証明することができないということを証明することで、真実は誰にもわからないという状況を作り出す。

何を言っているかわからないと思うが、とにかく創作世界は実在するのだ。

上記の第四の壁の恩恵によって、我々は創作世界を虚構だとしか思えない状態では有るが。

その状態こそが第四の壁が正常に動いている証拠であり、第四の壁の向こうで生きている推しの存在証明になり得ると信じている。

 ところで話は変わって、ディーラー4thWallの今年の活動は下記、オンライン上での販売・展示になる予定です。

・トレジャーフェスタオンライン1

・立体乱舞(Twitter上エアイベント)

・トレジャーフェスタオンライン2

 当日版権許諾が取れたらば石膏ミニフィギュアの再販と新作販売を行う予定です。

立体乱舞は秋ですが、boothに慣れておくため近いうちに軽く販売のお知らせを出す気がします。山姥切達を。

 

 

 リアルイベントに出たーい!!!!

 

 

 

 

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